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ユーザビリティ評価

ユーザビリティ評価

ユーザビリティとは

国際規格ISO9241-11の定義を借りれば、ユーザビリティ(Usability)とは「ある製品等が特定の利用状況下において特定の利用者によって特定の目標を達成するために用いられる際の、有効性・効率・利用者の満足度の度合い」のことをいいます。

本来「有用性」を意味するこの英単語は、ホームページという一種の道具についても言い表すことができます。ホームページにおけるユーザビリティとはもちろん「ホームページの使いやすさの度合い」のことです。プライム・ストラテジーの「ユーザビリティテスト・評価」とは、以下にご説明する観点から対象ホームページのユーザビリティを分析・考察し、改善案のご提示を行うサービスです。

さてホームページにおける「使いやすさ」また、その度合いとは、何をもっていうのでしょうか。手がかりはホームページの構成要素にあります。構成要素には大まかに「画像」、「レイアウト」、「ナビゲーション」、「ページ構成」などがあります。これら各構成要素はさらに小さな単位にまで分解が可能です。

リンクボタン画像の「使いやすさ」を検証する

例えば「画像」というホームページ構成要素をさらに分解し「リンクボタン画像」という要素について考えてみましょう以下の説明では、リンクボタンの中でも特に「商品紹介ページ」から「資料請求ページ」へのリンクボタンを例として、その「使いやすさ」を検討します。

さてみなさんは下図1~3のうちで、クリックが最もなされやすいボタンはどれだと思われますか?このボタンが設置されたそもそもの目的は「『商品紹介ページ』に訪れたユーザーを『資料請求ページ』へと導くこと」にあります。この目的にかなったリンクボタンはどれでしょうか。

なおボタンのユーザビリティは「ユーザーが資料請求ページへとたどりつくことのできる確率」を左右します。ひいてはそのホームページにおける資料請求数を変動させます。次のリンクボタンの比較をご覧ください。

icon 1. 「資料請求」という文字が認識されにくい。原因は下地色のオレンジと、文字色のレッドとの組み合わせである。この配色はコントラスト(色差)が低いため、下地色、文字色ともに視覚的効果を生かし切れていない。
 icon

 

2. コントラスト(色差)は充分であるが画像構成が不十分なために、クリック可能な画像であるとの認識がなされにくい。

 icon

 

 3. 下地をボタンのような立体的画像構成とし、さらに一般的なルール(リンク画像によく使われている)に準じたを設置することによって、ユーザーに「クリックできそう」な対象だと認識させる。

1.は文字色と、背景色のコントラスト(色差)が低いため、視覚的に認識しづらいという問題があります。コントラストを決定する際は、日本人男性の約5%(女性では0.3%)が色盲、もしくは色弱であることをも考慮する必要があります。

2.は文字色の白と、背景色のオレンジに充分なコントラスト(色差)があるため、視覚的に認識することは容易です。

しかしながら画像構成が不十分であるために、単なるタイトル画像や見出しにすぎない、つまり「クリック可能な」ボタンであるとの認識がなされない恐れがあります。

3.はユーザーの「学習(慣れ)」に準じた画像構成になっているため「クリックできそう」と認識させることが可能です。

ところで「Yahoo!」や「amazon」などユーザーが頻繁に訪れ利用するホームページにおいて、ユーザーは無意識にそのホームページのルールを学習し慣熟しています。よってユーザーは、このルールに則ったサイトに対して非常に「使いやす」さを感じるのです。このように、ルールに準じたボタン作成を行うことによっても、画像構成的に認知度を高めたり「使いやすさ」感じさせたりすることが可能となります。

もしも1のリンクボタンを採用していたとすると、サイト全体のユーザビリティも一定水準以下である可能性があります。

ユーザビリティの重要性

それにしてもなぜ、このような細部にまでユーザビリティにこだわらなければならないのでしょうか。

インターネット上ではクリック一つでサイトからサイトへ、店舗から店舗へと移動可能であることがその理由です。これはホームページが現実世界の事務所や店舗と大きく異なる点でもあります。

ある商品を「これは優れた商品だ」と認めたユーザーが、より具体的な情報を求めて資料請求を試みるとしましょう。この場合、ホームページ上に少しでもユーザビリティの低い部分(ボトルネック)があると、ユーザーは資料請求というアクション自体をあきらめて他のサイトへと出て行ってしまうのです。インターネットユーザーは非常にあきらめが良いということは、みなさんご自身にもご経験があるのではないでしょうか。

このように、一つの構成要素におけるユーザビリティは、ホームページ全体のユーザビリティに影響します。リンクボタンの使いやすさ一つで資料請求数に変動が生じることもあるので注意が必要です。ここではホームページにおける「画像」の中でも特に「リンクボタン画像」のユーザビリティについてのみ考察しましたが、こうした分析の膨大な集積が、ひいてはホームページ全体のユーザビリティを決めるといっても過言ではありません。